以前もヨシタケシンスケ氏の読書ログを書いているのですが、
こちらは絵本ではなく、出版歴史やインタビュー、制作過程諸々をまとめた普通の本です。もちろんイラスト付き。
私はヨシタケ氏のユーモアや視点に癒しというか安らぎを感じるので、いろいろ読むのですが、今回はお人柄がよく分かる内容になっています。最初に自己紹介を兼ねたページもありますしね。
ヨシタケさんの本はイラストが可愛いことの他に紙面の使い方、レイアウトや図解が面白いです。
緻密な絵も魅力的。
しかもこれらは小さな手帳に書いているというのだから指先が器用な人なんだなぁと驚き。
読み終えて…
ものすごく正直で、格好悪いところも丸ごと開けっぴろげ!(これは絵本にそのまま反映されてますよね笑)
等身大の自分をさらけ出しているところが、私にとっての刺さるポイントだったと知りました。
そして、弱者というものを身をもって体感しているし、それが現在進行形っていうのも非常に親近感が湧きました。
うん、この人好き!って感じです。
自分も含め、弱さと人間は切り離せない。でも強がって見て見ぬふりしちゃう。隠したくなっちゃう。でも、それを堂々と言えてる氏が私にはキラキラと見えます。勇者です。笑
よかった、それ私だけじゃなかった!って思わせてくれるのがヨシタケさんの魅力だと思います。弱者に寄り添ってくれる感じ。
最後に、お気に入りの箇所を少し引用。
ヒーローに夢をもらった人もいっぱいいるんですけれども、ヒーローのせいで夢を奪われた人もいっぱいいる。
そういう夢破れていく人って記録には何も残らないし、本のテーマにもならないけれども、でも存在するよね、確かにいるよね、ということを面白がりたい、そういうことを愛でていたいという気持ちがあって。
ここまで面白がってもらえて、もう本当に悔いはないです。願わくば、今後も絵本の世界に少しでも長くいたいので、なるべく目立ちすぎないようにしたいですね。
そういうところ↑好きです。笑
これからもいろいろ読みたい作家さんの一人です。