とはよく言ったもので…
昨日の登山でもそう思いました。
萩尾望都さんは以前仕事場でお見かけしたことがあり、有名な漫画家さんであることは知っていたのです。それでどのようにお仕事をされているのか気になりました。
漫勉は漫画家さんが白紙に下絵、ペン入れ、トーン貼りなど一連の仕事をしていくのを撮影し、それを見た浦沢直樹さんとご本人が対談をするという番組です。
ひとつひとつの線を丁寧に、構図も執念のように念入りに考察、検証し、綿密な試作の末に出来上がる繊細なタッチのいくつものコマ。白紙のスタートから考えると気の遠くなる作業でした。しかしプロはそれをやり遂げ完成形に持っていく。
どんなに緻密で素晴らしい絵も結局は一つの線描の積み重ねなのだと身に染み入りました。また、本当に小さな些細な線も絵を支えるデティールになっているのだというのに驚き、ほぉー、と興味深かったです。
『暇があればずっと絵を書いている』、『やめなさいと言われてもやめられるもんじゃないですね』という萩尾さんの言葉。まさに好きこそものの上手なれです…
他にも、『難しい、描いても描いても難しい』、浦沢直樹さんの『毎回白紙から描くから、毎回初心者のような気持ちになりますよね』など、うーん!と唸るような言葉を聞けました。
プロの現場は学びに溢れています…