癒された。
ピーナッツシリーズの訳者は言わずと知れた、谷川俊太郎氏。
個性はてんでんばらばらだけど、憎めない愛すべきキャラクター達が繰り広げるほんわかする世界をコミュニケーションの視点で考察しています。監修は精神科医の香山リカ氏。
考察といってもそんな堅苦しい感じではなく、コミックスを読みながら、「ふんふん…」と楽しみながらウィットに富んだやり取りを眺める本です。
日常の会話術、なんて肩に力を入れて読んでしまいそうな事柄だけれど、中身そのものは逆で、力を抜いていきましょうよ、と読者を誘ってくれます。
ちなみに、キャラクター紹介からはじまるので、脇役キャラまでちゃんと把握できてしまうお得な一冊でもあります。
特に気に入ったのは、
◯会話は思いつくままふくらませたり、ずらしたりが楽しい
◯同じ方向を見ていなくても一緒に話すことに意味がある
◯正当な理由がなくても大丈夫。断る時は話をずらして
他にも、優しさを必要とする場面からちょっと毒のありそうな場面でも活用できる、いろいろな視点でのメッセージが書かれています。
コミックの吹き出し部分は英語と訳文の両方があるので、ちゃっかり英語の勉強もできちゃいますね!
何回か読み返したい本になりました。
リンク